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伝えることが苦手な、広汎性発達障がい(自閉症)

□ 基本的な特徴

 JIS:203001 聞く

 

@社会性の障がい

人との関わりが苦手なため、なかなか視線が合わなかったり、表情や身振りが乏しかったりします。また、情緒的な交流も苦手としており、人と共感しにくかったり、周囲の期待にそぐわない振る舞いをしたりすることもあります。乳幼児期には、「抱っこを嫌がる」「聞こえているはずなのに、名前を呼んでも振り向かない」などといった特徴もみられます。

 JIS:201002 幸せ
 JIS:201003 悲しい

Aコミュニケーションの障がい

ことばが出にくかったり、遅れたりします。話しができても、「オウム返し(相手のことばをそのまま繰り返す)が多い」「一方的で会話が成立しにくい」「ことばの使い方が不自然である」などといった様子がみられます。
また、「感情表現が乏しい」「表現の仕方が偏りやすい」など、ことば以外のコミュニケーションにも発達の遅れがみられます。幼児期には、独り遊びが目立ち、「集団活動やごっこ遊びが苦手」といった特徴もみられます。

 

Bこだわり等の行動課題

活動や興味の範囲が極端にせまいため、手をひらひらさせたり、水遊びのような感覚的な行動に没頭しやすかったりなど、同じような活動を飽きることなく繰り返す様子が目立ちます。また、場所や時間、道順などの変更を嫌がって固執しようとしたり、周囲のわずかな変化にも不安や苦痛を感じやすい様子もみられます。

 

 JIS:203016 手を洗う

 

□ 具体的な悩み

 

 JIS:203002 話す

言葉の遅れ

ことばの遅れが目立ってみられ、話せるようになっても、独特のイントネーションを持っていたり、反響言語(オウム返し)が多いなど、年齢に相応しくない、あるいは一般では使わない用語で話したりすることもあるため、周囲から誤解を受けることが少なくありません。また、住んでいる地方の方言を使わないなど、周囲からの影響も受けにくい様子がみられます。

 

 JIS:204010 遊ぶ

対人関係を築きにくい

乳幼児期から「抱かれることを喜ばない」「名前を呼び掛けられても振り返らない」「相手と視線を合わせようとしない」などといった特徴がみられるため、周囲の人と共感的な関係が築きにくいようです。また、学童期や青年期以降も、人の気持ちの流れや行動の意図を読み取りにくいため、周囲の人と協調した活動に参加しにくかったり、誤解を受けて孤立しやすい様子がみられます。

 

 JIS:103002 目

 

アンバランスな感覚

人から触られることには過敏に反応して嫌がる反面、ケガの痛みには無反応な様子をみせるなど、アンバランスな感覚を有しているようにみられることがあります。また、日常では見過ごしやすい小さな物音や、普通の人では気にならない臭いに対して過敏に反応して嫌がる反面、一般の人には耐えがたいようなガラスや金属がすれ合う不快音にはケロッとしていたりもするため、周囲の理解が得られにくいようです。

 


JIS:103004 鼻
JIS:103005
JIS:103003 耳

 

 

JIS:204009 知っている

 

アンバランスな知的機能

発達検査などの結果をみると、各項目でバラツキが見られたり、社会性の部分が他に比べて極端に低かったりするようなアンバランスさが目立ち、周囲の期待とギャップが生じやすいことがわかります。また、知的障がいの有無に関係なく、一部の機能や知識力が全体の能力と比べて不釣合いに優れている人も少なくありません。たとえば、音楽や絵画・計算・パズルなどで人並み以上の能力を発揮したり、車や鉄道関係に深い知識を持っている人などがいます。

 

 JIS:201006 面白い

 

集団活動や状況に合わせにくい

紐を目の前にかざして振ったり、その場でくるくるまわったり、上半身を前後にゆらしたりするような感覚世界に没頭しやすいため、周囲の状況に合わせた行動ができにくくなってしまいます。また、ミニカーやブロックなどを横一
列に並べたり、水遊びを始めたりすると、なかなか止めることができなくなってしまい、周りが止めようとすると癇癪をおこしたり、その場から動かなくなったりする様子がみられます。

 

 JIS:201009 怖い

 

変化に対する不安や抵抗

ものを置く位置や歩く道順、着替えの手順や1 日のスケジュールなど、決まっていることに強いこだわりを見せたり、日常の変化や変更に対して強い不安や抵抗を持ちやすかったりするため、社会生活をおくりにくくなってしまいがちです。

 

 JIS:601001 昨日
 JIS:601002 今日
 JIS:601003 明日


□ 対応・関わり

不安な刺激から守る

アンバランスな感覚を有しているために混乱してパニックになったり、危険を予知できにくいために事故に遭いやすかったりするため、本人にとって危険な物は遠ざけたり、不安になる事からは守るような配慮をしてください。

 

環境を構造化する

自閉症の人は「細部はよく見えるが、全体をとらえるのは苦手」「集団のなかでじっとすることが苦手」「時間の感覚がうまくつかめない」「活動の始まり方や終わりをイメージ出来にくい」などといった特性を抱えているため、安心し
て過ごせるように、見通しの持ちやすい環境を設定するようにしてください。こうした配慮のもとで、場所や予定の伝え方を工夫した状況を『環境を構造化する』とよびます。具体的には、スケジュールを本人に分かりやすく表示した
り、コミュニケーション用具として写真や絵カードを使用したりしています。

 



JIS:204023 いつ?

JIS:204024 どこ?

JIS:204025 誰?

JIS:204026 なに?

 

心の通訳

話すことが苦手な人もいれば、話しができるけれども会話として成立しにくい人もいます。また、自分の興味がない問いかけには返答しなかったり、逆に興味関心の強いことであれば一方的に話し続けたりする様子がみられます。他にも、嫌なことを「いやだ」と言えずに手を出してしまったり、したいことを途中で止められると「キィー!!」と叫んだりすることもあるので、そんな時は、行為だけを指摘するのではなく「まだいっぱい伝えたいことがあるんだよね」「○○が嫌だったんだよね」「もう少し続けたかったんだよね」と関わる人が彼等の気持ちをことばにしながら接するようにしてください。また「今、忙しいから仕事の後にしてね」とか「私は○○してもらえると、嬉しいな」「○○くんは、やさしいから、私のお願いをわかってくれるよね」等と、こちらが期待していることや気持ちをことばに表して伝えるようにも配慮してください。自閉症の人も自分の気持ちや相手の心の動きをことばに置き換えるモデルを提示してもらえれば、叩いたり、叫んだりせず「嫌だ」「続けたい」といった気持ちを正しく人に伝えることを学習していくことができます。